急性中耳炎

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小児の上気道炎に急性中耳炎を伴うことは多く、上気道炎患児の診療において鼓膜所見のチェックは欠かせません。本学会会員による多施設共同調査で、一般小児科外来を受診した気道感染症患児における急性中耳炎の有病率は5.3%との報告があります。「中耳炎は耳鼻科で」というのではなく、小児科医は急性中耳炎の診断(耳鏡による鼓膜所見の評価)と、少なくとも初期または軽症~中等症症例の治療(抗菌薬の適正使用)に習熟すべきです。この設問はその入門編です。
参考資料:
①土田晋也.一般小児科外来における急性中耳炎の有病率と症状・徴候.日児誌2014;118 : 779-783

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解説

小児の上気道炎に急性中耳炎を伴うことは多く、上気道炎患児の診療において鼓膜所見のチェックは欠かせません。本学会会員による多施設共同調査で、一般小児科外来を受診した気道感染症患児における急性中耳炎の有病率は5.3%との報告があります。「中耳炎は耳鼻科で」というのではなく、小児科医は急性中耳炎の診断(耳鏡による鼓膜所見の評価)と、少なくとも初期または軽症~中等症症例の治療(抗菌薬の適正使用)に習熟すべきです。この設問はその入門編です。
参考資料:
①土田晋也.一般小児科外来における急性中耳炎の有病率と症状・徴候.日児誌2014;118 : 779-783

1

あなたは上気道炎患児の診療に際して、耳鏡(ファイバースコープを含む)で鼓膜を観察しますか?

この小問は未回答です

解説

a)が望ましいです。

発熱や耳痛など症状の有無に関係なく、すべての上気道炎患児の鼓膜をルーチンに観察することを推奨します。

参考資料:
①深澤 満、他.小児科医のための中耳炎診療マニュアル.外来小児科2000;3:273-286≫
②土田晋也.一般小児科外来における急性中耳炎の有病率と症状・徴候. 日児誌2014;118 : 779-783

2

耳鏡による急性中耳炎の診断ができますか?(複数回答可)

この小問は未回答です

解説

a)とb)が望ましいです。

鼓膜の発赤、腫脹(膨隆)、混濁、この3つを必ず評価して診断します。

参考資料:
①深澤 満、他.小児科医のための中耳炎診療マニュアル.外来小児科2000;3:273-286≫
②日本耳科学会、他編.小児急性中耳炎診療ガイドライン2018年版.金原出版
③鼓膜所見に基づく急性中耳炎の診断については、数多くの書籍やアトラスが出版され、有用なウェブページもあります。

3

耳垢があり鼓膜の観察ができない場合、耳垢を除去して観察しますか?(複数回答可)

この小問は未回答です

解説

a)が望ましいですが、b)とc)も可です。

耳垢があり鼓膜が観察できない場合は耳垢の除去が必要です。本学会会員による多施設共同調査で、小児科外来を受診した呼吸器感染症患児の19%で耳垢除去を要したとの報告があります。耳垢処置に必要な器具、耳垢水、手技については成書を参考にしてください。処置ができないまたは自信がない場合は、必要に応じて耳鼻科に依頼します。

参考資料:
①土田晋也. 小児科外来における耳垢除去 ―どの程度必要?どこまでできる?―.外来小児科2011;14:328-330

4

軽症の急性中耳炎と診断した場合、初診時すぐに抗菌薬を処方しますか?

この小問は未回答です

解説

b)が正解です。

軽症または初期の急性中耳炎に初診時すぐに抗菌薬を投与する必要はありません。自然治癒も期待できるので、48~72時間は抗菌薬を投与せずに経過をみます。抗菌薬濫用による耐性菌誘導を避けるためにも、このことは遵守しましょう。なお、初診時からの抗菌薬投与の有効性は短期予後および長期予後ともに認められなかったとする本学会会員による報告があります。

参考資料:
①草刈章,他.小児上気道炎および関連疾患に対する抗菌薬使用ガイドライン.外来小児科2005;8:146-173≫
②日本耳科学会、他編.小児急性中耳炎診療ガイドライン2018年版.金原出版
③深澤 満.急性中耳炎の予後に対する抗菌薬の初期投与および他のリスクファクターの関与.外来小児科2009;12:302‐309≫

5

急性中耳炎と診断し抗菌薬による治療が必要であると判断した場合、最初に使う抗菌薬はどれですか?

この小問は未回答です

解説

a)が正解です。

急性中耳炎治療の第一選択薬はAMPCです。

参考資料:
①草刈章,他.小児上気道炎および関連疾患に対する抗菌薬使用ガイドライン.外来小児科2005;8:146-173≫
②日本耳科学会、他編.小児急性中耳炎診療ガイドライン2018年版.金原出版

6

急性中耳炎の反復例や難治例では耳鼻科医との連携が必要となります。あなたの診療方針を理解して連携してくれる耳鼻科医はいますか?

この小問は未回答です

解説

同じ治療方針のもと、スムーズに連携できる耳鼻科医を確保しましょう。

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